1月25日におこなったさいしょの「小学校釣りキャラバン」では小学5、6年生の子どもたちに釣りを教えました。
大人たちが予想していなかった楽しみ方を見せてもらえたひとときでした。
第1回小学校釣りキャラバンのようす
子どもたちの意外な楽しみ方とは?
第2回は2月15日に東京都・江戸川区立篠崎第二小学校にておこないました。
小学1、2、3年生の子どもたち55名が参加してくれました。
スケジュールは第1回とおなじ。
10名をこえるインストラクターによって子どもたちに釣りの楽しさをつたえていきました。
道具は前回と同じくダイワのスピニングロッド&リール。投げるのはワーム。万が一人に当たっても大丈夫なようにハリなしです。「イモムシみたい~!」と大人気
子どもたちが入ってくる前、釣りの先生たちも投げる練習。低学年に釣りを教えるにはどうすればいいのか? ということをいろいろ考えました
この日の時間割
- 15:00~15:15
- 水辺の安全学習
- 15:15~16:30
- 体験学習
(キャスト体験+結び方&ライフジャケット着用説明+魚の引き体験)
水辺で遊ぶときのだいじなポイント
- 水辺には大人といっしょに行く
- おぼれている人がいたら自分で助けようとせずまず大人に知らせる
- 自分がおぼれてしまったら水に浮くものを持ってしずかに待つ
- 水辺であそぶときはライフジャケット(救命胴衣)を着よう
水辺の事故は川で起きやすいそうです。川は海と比べて身近にあり、そして流れがあることが理由です。なるべく大人と行くようにしましょう
初回との大きなちがいは子どもたちが低学年(1~3年生)であること。
まだ体が小さく、そしてはしゃぎたいお年ごろなので教えるのが難しいのでは!?という心配が釣りの先生たちにはありました。
はたして釣りを楽しんでもらえるのでしょうか?
しかし!
はじまってみると子どもたちはすごいスピードで投げ方や結ぶ方法を覚えていきました。
その素早さは高学年の子どもとかわりませんでした。
のみこみが早い!
ここでは釣りの先生たちが子どもたちにどんな教え方をしたのかを紹介します。
インストラクターの教え方と子どもたちの反応[投げ方]
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まずは釣りざおとリール、イトなどの道具についてせつめい
- ワームの柔らかさに驚き(「こわい!」という声も)、リールのハンドルが回ることを楽しむ子どもたち
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投げるときはまず周りを見る(とくに後ろ)。近くに人がいなければ投げ始めよう。ハリはあぶないことを教えます
- 夢中になって周りを見るのをわすれる子どもたちが多かったです。先生は繰り返し教えていました
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右手で釣りざおを持ち、左手でリールのベールをかえしてイトを出します。ワームを20cmくらいたらしたらちょっとだけ足をひらいて……
- 釣りざおをもつだけで大笑いする子どもがたくさんいました
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さおを振って投げてみましょう。「さおを振るのはゆっくりで大丈夫だよ」と先生たち
- やはりこの動きがいちばん楽しいようです。オーバーアクションな子どもたちが多く楽しんでいるようすが伝わってきました
まずは道具のせつめいをします。前回の高学年よりも知らない子どもが多かったためか、みんな食い入るように話を聞いていました
「順番、順番~!」と先生。少しでも早く釣り道具にさわりたい子どもが多く、とりあいになることも!
体育館においた的をねらって練習します
子どもたちに聞いた「釣りについてひと言」
- お父さんがタコを釣ってくる。わたしも釣りをしたことはあるけど、そのとき釣ったアジの引きがよくわからなかったので、また行って、引きの感覚をつかみたい。好きな魚はサケ。おいしいから(3年生女子/釣り歴3回)
- 釣り? わからない。1回だけパパと行ったよ。好きな魚はカサゴ。かたちがおもしろい(1年生女子/釣り歴1回)
- お父さんとハゼ釣りに行ったことがある。10尾以上釣れた。魚とあそべるのがおもしろかった。好きな魚はサケ。おいしい(1年生男子/釣り歴1回)
- 釣りは投げるのが楽しいイメージ。今日のれんしゅうも楽しかった。お父さんがヒラメを釣ってきたことがある。好きな魚はサメ。強いし、深海の半分までいけるから(2年生男子/釣り歴なし)
- 今日投げたもの(※ワーム)がイモムシみたいでめっちゃ面白い! トビウオを釣ったことがある(3年生女子/釣り歴3回)
- 釣りは3回家族みんなで行った。サンマが釣れた。楽しかったかって? わかんない。好きな魚はマグロ。おいしいから(1年生男子/釣り歴1回)
- 釣りはお父さんと3回、たぶん川へ。ウナギとふつうの魚とマグロが釣れた。釣りはリールをまくのがすごく楽しい。上にいったり、下にいったり。好きな魚はマグロ。ごはんと食べるとおいしい(1年生男子/釣り歴3回)
釣りキチ三平に出てきそうなオーバーアクションで投げる元気な子どもたち
釣りの先生たちの感想
- 思っていたより子どもがうまくなるのがはやかったです。ほとんどの子が2~3回目のキャストでワームを前に飛ばせていました。難しそうだったのは指にイトを掛けるうごきと、イトをはなすタイミングのとりかたです(3年生女子を担当)
- 自分が3才のころから楽しんでいる釣りを子どもたちに教えることができたのはかけがえのない経験です。苦労したのは、それぞれの動作の「理由」をわかってもらうこと。つたえるむずかしさを知りました(3年生女子を担当)
- 楽しい時間でした。勉強になったのは教えるときの言葉のえらびかた。たとえば指について話すとき、「人差し指」とか「親指」ではなく、「お母さん指」というふうに言わないと伝わらないことがあると勉強できました(1年生男子を担当)
ステージ上では結び方やライフジャケットの着方を教えました
受講証を手渡しして今回の小学校釣りキャラバンはおしまい。これからもいろいろな学校をまわっていきます