釣り堀めぐり

釣り
遊び
4
金魚釣りにチャレンジ!

釣り堀 寿々木園/すずきえん(東京都杉並区)

河﨑莉奈(かわさき・りな)

1996年5月24日生まれ。岡山県出身
岡山県に住んでいた小学生低学年のころ、おじいちゃんが毎週のように海に釣りに行く人で、車とフェリーで瀬戸内海の小さな島に行きました。エサはつけてもらって、釣ることだけやってました。大きいボラを釣ったことがあります。釣りはそれ以来でしたが、この企画で、コイ、ホンモロコ、テナガエビ、ニジマスを釣りました。

駒澤清華(こまざわ・きよか)

1997年5月20日生まれ。北海道出身
お父さんが釣り好きで、小学生のころは毎年家族で札幌から石狩湾(日本海)に行ってました。私はヒトデが掛かって喜んだり、小さい魚をカモメにあげたりしてました。釣りは家族で海に出かけた思い出ですね。この企画で、コイ、ホンモロコ、テナガエビ、ニジマスを釣りました。

寿々木園(すずきえん)ってどんなところ?

大正13年(1924年)に創業して、90年以上の歴史ある釣り堀が、阿佐ヶ谷の寿々木園です。昔は周りに家がなくて、沼や田んぼだったところに池を作って釣り堀を始めたそうです。現在のご主人は3代目です。
JR中央線の阿佐ヶ谷駅で降りて、南口の商店街を歩くこと3分。商店街から一段と細い路地に入ると「つり堀」の大きな看板が見えます。それが今回訪れた「釣り堀 寿々木園(すずきえん)」で、金魚が釣れる珍しい釣り堀として知られています。


阿佐ヶ谷駅南口から歩くこと3分。路地に「つり堀」の看板。

大正13年(1924年)に創業した、90年以上の歴史がある老舗釣り堀です。事務所で料金を払い、竿を借りてエサをもらいます。右の赤い竿がコイ釣り用、左の黒くて短い竿が金魚釣り用。

事務所の周りにあるイケスには元気な金魚がいっぱい。

金魚釣り用のレンタル竿と仕掛け。素朴な味わいです。

エサは練りエサ。小さく丸めて針の先に付けます。

釣り方はウキ釣りで、ふたりとも、市ヶ谷フィッシュセンターのコイ釣りで経験済みなので、竿とエサをもってさっそく釣りスタート! 手前が金魚の池、奥がコイの池です。

エサは小さく丸めてハリの先につけます。常連さんに聞いたところ、写真より小粒に丸めてハリにつけると、金魚が吸い込みやすいそうです。

池には見えている金魚がたくさんいますが、釣るのが難しいそうです。もっと深い場所にいて姿が見えない金魚をねらいます。

エサをつけた仕掛けを目の前に沈めます。ウキの浮力でエサが底から10cmくらい上を漂っているイメージです。

目印の浮きがモゾモゾして……。

スッと沈んだ。これは魚がエサを食べたという合図です。

「きたっ!」と素速く竿を上げる駒澤さんですが……。

金魚じゃない魚をキャッチ

エサをつけて投入すると、すぐに魚がエサを食べて、ウキが沈みます。その瞬間、竿を上げると、エサだけ消えている空振りが連発。そこで、ウキが沈んでも、すぐには竿をあげないで、数秒間待ってから竿を上げる作戦に変えたところ、駒澤さんにヒットしました。

掛けた魚を網でキャッチするコイ釣りとニジマス釣りのクセで、反射的にバケツですくおうとする駒澤さん。魚が小さい(軽い)ので網はなくても大丈夫です。

金魚の池で、クチボソ(モツゴとも呼ぶ)が釣れました。駒澤さんは「釣ったリスト」にまたひとつ新しい魚を加えたのでした。

河﨑さんは、水面近くに見える金魚にちょっかいを出し始めた。

河﨑さんがあやつる不自然なエサを警戒しまくる金魚さん。エサを食べることはなかった……。

釣り方のコツとは?

本当に金魚が釣れるのかどうか、同じ池で釣りをしていた常連さんのバケツをのぞかせてもらいました。すると、皆さん、金魚を釣ってました。金魚は釣れる人には釣れているのです。どうしたら金魚が釣れるのでしょうか?

常連さんにコツを聞きました。

(1)釣り始めは、魚を寄せ集めるためにエサを大きめにつける。エサでハリ全体を隠すくらい。
(2)魚が寄ってきたらウキが動くようになる。エサをできるだけ小さくしてハリ先だけを隠すようにつける。
(3)魚がエサを吸い込みやすいように、エサに水を追加して少しだけ軟らかくしてもいい。水を加えるときは、ボール状態のエサの一部を切り取って、そこに数滴ずつ水を加えて練り直して軟らかくする。軟らかくしすぎたら、残りのエサを加えて硬さを調節する。
(4)ウキが動いてアタリがあったら、ビシッと強くではなく、ゆっくり合わせる(竿を上げてハリを掛ける)。

常連さんのバケツには金魚がたくさん。金魚の種類は和金ですね。

別の常連さんのバケツには琉金もいました。

常連さんのコツのなかから、エサを小さくすることにトライしてみた駒澤さん。ウキが沈んで、少し待ってから竿を上げると金魚がヒットしていました。

ウキが動いてすぐに上げると釣れないから、ウキが沈んでも少し待ってから竿を上げました。

金魚は軽いので、網は使わず、手で糸を持てばOKです。

金魚の口から勝手にハリが外れて地面に落ちてしまいましたが、救出してバケツに入れました。

すぐに2匹目の金魚をキャッチ。

駒澤エサはめっちゃ小さくしました。ウキがツンツン動いてから止まったので、水面のゴミが風でウキに近づいてから竿を上げてみたら掛かってました。ウキが動いて止まったら何秒か待ってから竿を上げるのがいいみたいです。タイミングがよかったのかな。

河﨑さんにも金魚がヒット。

河崎なんか、きまぐれで上げてみたら、あれっ?って感じで金魚がついてました。金魚釣りって難しい〜。

口の上側、釣りの世界では完璧な位置にハリが掛かっていました。

コツをつかんだのか、駒澤さんに連続ヒット。

白地に朱色模様のかわいい和金です。

練りエサや魚を触った手を洗ってサッパリ。秋の夕方はちょっと寒かったです。

はじめての金魚釣りで、4尾の金魚(和金)と、1尾のモツゴ(クチボソ)が釣れました。

金魚釣り、どうでしたか?

河﨑ウキが沈んだときに、竿を上げるタイミングがわからなかった。掛かるのは魚の気分しだいなんですかね? 金魚を釣るのは難しかった〜。

駒澤ウキが沈んだときに、すぐに合わせる(竿を上げて魚の口にハリを掛ける)と空振りばかりでした。エサだけなくなってることも多かったです。ウキが沈んで何秒か待ってから竿を上げると掛かってることが多かったです。こういう釣り堀って落ち着きますね。金魚釣り、楽しかったです!

釣り堀インフォメーション
●寿々木園(すずきえん)
住所 東京都杉並区阿佐ヶ谷南3-38-33
電話 03-3398-0607
アクセス JR中央線「阿佐ヶ谷駅」南口から徒歩3分
駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
●営業時間

朝8時から日没まで(雨天休業の場合あり)
金曜定休

●料金

1時間ごとに600円(釣り竿と仕掛けのレンタル、エサ含む)
※コイの池と金魚の池の移動は別料金になります
※金魚は1時間につき3尾まで持ち帰り可能

釣りのあとのお楽しみ

阿佐ヶ谷駅周辺は庶民的な飲み屋街として有名です。釣り堀から歩いて1〜2分、阿佐ヶ谷駅北口スターロードにある「立呑・風太くん」にフェードイン!

立呑みだから、店名がレッサーパンダの風太くんなの? ちなみに店の奥にイス席もありました。

店員さんが、乾杯のゴングと太鼓を「カーン! ドンドン!」と鳴らしてくれます。

平日限定、1000円の「夕にゃんセット」を注文。取材時は、もつ煮、ポテサラ、やきとり、串カツ+好きなドリンク1杯のセットでした。料理がおいしい!

インフォメーション
●立呑・風太くん(たちのみ・ふうたくん)
電話 03-3337-0370
住所 東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-5
営業 15:00~24:00
アクセス 阿佐ヶ谷駅北口から徒歩2分

バックナンバー