釣り堀めぐり

釣り
遊び
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約350年の歴史ある金魚問屋さんの釣り堀

金魚坂(東京都文京区)


左:河﨑莉奈(かわさき・りな)さん。右:駒澤清華(こまざわ・きよか)さん。

河﨑莉奈(かわさき・りな)

1996年5月24日生まれ。岡山県出身
今まで釣ったもの=コイ、ホンモロコ、テナガエビ、ニジマス、金魚。

駒澤清華(こまざわ・きよか)

1997年5月20日生まれ。北海道出身
今まで釣ったもの=コイ、ホンモロコ、テナガエビ、ニジマス、モツゴ、金魚。

金魚坂ってどんなところ?

東京都文京区の本郷といえば「東京大学」のある街として有名です。
同じ街に、今からおよそ350年前(1660年代)から営業を続けてきた金魚屋さんがあります。その名も「金魚坂(きんぎょざか)」。
江戸時代に創業して古地図に載っているそうです。戦前は広い養殖池があって金魚を育てていたけれど、戦時中は「ぜいたく品」ということで金魚の商いをやめるしかなかったそうです。
戦後は金魚の卸問屋として再スタート。金魚の市場(東京だと船堀)から魚を買ってきて、全国の観賞魚店やホームセンターに販売しています。現在のご主人(女将)は7代目です。

「金魚坂」が釣り堀もやっているということで行ってきました。地下鉄の本郷三丁目駅から東大方向に歩いて3〜4分という便利な立地です。看板にコーヒー、お食事とあるようにカフェレストランもやっているそうです。

金魚坂に到着。右がカフェレストラン、奥が金魚店、手前の壁際が釣り堀です。長方形のイケスが釣り堀になっていて、お祭りの屋台で金魚すくいをしているような感覚です。屋根つきなので雨の日でも釣りができます。

突入すると背中を丸めて水面を見つめるふたりの女性が!?

振り返ったふたりは、すでに釣りをスタート。

水が透明
エサも魚も見える釣り

金魚坂の釣り堀は、金魚店で受付をして、サオを借りて、エサをもらって、釣り開始です。同時に釣りができる人数に限りがあるので、土日は行く前に電話で混み具合を確認したほうがよいかもしれません。

エサはハリの先に小さく付けます。

スタートしてすぐに駒澤さんにヒット。釣り堀にいる魚は、金魚、マゴイ、コイです。

かわいい和金です。釣り針はスレバリ(カエシがついていないハリ)なので魚から外しやすいです。

釣った魚はかなダライで泳がせておきます。金ダライはドリフターズのコントで頭に落ちてくるアレです(昭和生まれならわかるはず)。

駒澤さんが借りたサオは、エサが中層で漂うようにウキ下の長さが調節してあった。水中にぼよよんと漂う白いエサに魚が集まるのが丸見えだ。

エサと魚の動きを、神の視点から(上から)見ている駒澤さんが次々にヒット。

駒澤

駒澤食べる瞬間が見えてるんだよね〜(笑)

駒澤

駒澤エサをつんつんされてるのがめっちゃ見えて、パクッって食べられてエサが消えたので引っ張ったら釣れました(笑)。

河﨑

河﨑なるほど~! 聞いたことはマネしなきゃ。

コツはエサを漂わせること?

釣れずにいた河﨑さんは、エサが底に着いていた。エサを宙ぶらりんに調節するといきなりヒット。3色の和金です。

河﨑

河﨑エサが底についてたのを、宙ぶらりんにしたら来ましたね! エサが宙ぶらりんだと食べられた瞬間が見てわかるかも。

エサを中層で漂わせ、釣るコツをつかんだ河﨑さんに連続ヒット。

ジャンボサイズの琉金!?

河﨑

河﨑エサに寄ってくる魚の性格がちがう。ちょこちょこつついてくる魚と、一気に来る魚がいる。エサに寄ってくるだけで慎重な魚もいる。釣れたのは一気系だった(笑)。

主との勝負

イケスには普通サイズの魚にまじって、大型のコイも泳いでいる。ぬし級のコイにねらいを定めた駒澤ちゃんが動いた(2m移動)。

駒澤

駒澤ぬしを掛けたらどうやって持ち上げようか。こっちが身体ごと持っていかれそう。

ぬし級が金魚たちを蹴散らしてエサに寄ってくる。しかし、罠に気づくのか無視して行ってしまうのだった……。

河﨑

河﨑 ぬしがお通りだわ。

駒澤

駒澤 ぬしが来たら、金魚がみんな逃げる(笑)。

スタートダッシュで数を釣った駒澤さん、途中でコツをつかみ大物を釣った河﨑さん。数を釣る人、大きいのを釣る人、何が違うんでしょうね。魚釣りって不思議です。大都会のかたすみにある癒やされスポットで、ひそやかな楽しみを味わったふたりなのでした。

釣った魚はリリースします。このとき魚がビチビチ暴れて、ふたりとも軽く魚汁を浴びてました。魚を水に戻すときは、水ハネに注意です。

河﨑

河﨑魚汁、慣れてきたよね〜。

駒澤

駒澤いやいや、慣れないですよ(笑)

釣りのあとのお楽しみ

金魚の卸問屋ってどんなところなのか、釣り堀の奥を見学してみました。

金魚はここから全国の観賞魚専門線やホームセンターに発送される。場内に店があり、金魚や飼育セット、エサを売ってました。

河﨑

河﨑けっこう広い。

駒澤

駒澤水槽やイケスがたくさん!

金魚の品種は和金、琉金、ランチュウというように、大まかに分けると30種類。

まるで淡水魚の水族館。タナゴ、メダカ、マゴイ、いろいろいます。

ニジマス(レインボートラウト)の幼魚もいました。

横から見るのではなく、ランチュウのように、上から鑑賞する金魚もいます。

江戸川金魚(mix)1尾600円。育てた人の名札もあります。。

河﨑&駒澤

河﨑&駒澤ゆらゆらして癒やされる〜。

金魚坂の釣り堀、どうでしたか?

河﨑

河﨑第5回のスーパーフィッシング足立は、初めて私のほうが先に釣れたけど、今回はまた私になかなか釣れなかった〜。

駒澤

駒澤ここは水が透明で、エサと魚が見えるので釣りやすかったです(笑)。

河﨑

河﨑途中でエサを底に置くのをやめて、宙ぶらりんにしてからは、エサを見て釣れるようになりました。

駒澤

駒澤大きいの釣ってたよね。

河﨑

河﨑大ものは私に来るのよ、ふふふ(笑)。

駒澤

駒澤わたしはあの主を釣りたかったな〜(笑)。

釣り堀インフォメーション
●金魚坂
住所 東京都文京区本郷5-3-15
電話 03-3815-7088
アクセス 都営地下鉄大江戸線「本郷三丁目駅」から徒歩3分
東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目駅」から徒歩5分
駐車場 なし。近隣にコインパーキングあり
●金魚坂カフェエレストラン営業時間

平日  11時30分〜21時30分
土日祝 11時30分〜20時
月曜・第3火曜休み(祝日の場合は営業。翌日休み)

●釣り堀の営業時間

4月〜9月 11時30分〜20時(最終受付19時)
10月〜3月 11時30分〜19時(最終受付18時)

●料金

(釣り竿、エサ含む)
小学生以下 30分500円
中学生以上 30分700円
※エサの追加100円
※時間延長(エサ追加つき)は30分毎に小学生以下300円、中学生以上500円
※糸が切れたり絡まったりした場合1回目は無料交換、2回目から100円
※釣った金魚の持ち帰りはできません。

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