釣り堀めぐり

釣り
遊び
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はじめてのコイ釣りで勝負だ!

市ヶ谷フィッシュセンター

市ヶ谷フィッシュセンターってどんなところ?

東京の真ん中を走るJR中央線の市ヶ谷駅、そのホームから釣り堀が見えます。テレビ番組のロケ地になることも多いので、見覚えがある人も多いと思います。釣り堀の名前は「市ヶ谷フィッシュセンター」。都心にありながら空が広く、開放感のある釣り堀です。


奥に見えるのが、JR中央線の市ヶ谷駅のホーム

なぜ広くて開放感があるのか。それは江戸城の外壕(そとぼり)だからです。江戸時代の1636年ごろ、江戸城の守りをかためる外壕の建設が始まりました。江戸城と城下町をぐるりと囲むように、大きな溝を掘り、そこに水をためて、外壕を造ったのです。
戦後、外壕は埋め立てられていきましたが、一部が現在も残っています。その一角にあるのが、市ヶ谷フィッシュセンターです。昭和30年(1955年)ごろから営業を始めたという、60年以上の歴史がある釣り堀です。


釣り堀の奥に江戸城の外壕が続いている

コイ釣り用の池が5面と、金魚釣り用の小さな池があり、釣りに必要な道具はすべてレンタルなので、手ぶらでやってきても釣りが楽しめます。ゲーセンとかカラオケに遊びに行く感覚でOKなんです。
その市ヶ谷フィッシュセンターで、コイ釣りにチャレンジするのは、釣りは小学生のとき以来という、河﨑莉奈さんと駒澤清華さん。


左:河﨑莉奈(かわさき・りな)さん。右:駒澤清華(こまざわ・きよか)さん

河﨑莉奈(かわさき・りな)

96年5月24日生まれ。岡山県出身。岡山に住んでいた小学生の低学年のころ、おじいちゃんが毎週のように海に釣りに行く人で、車とフェリーで瀬戸内海の小さな島に行きました。エサはつけてもらって、釣ることだけやっていました。大きいボラを釣ったことがあります。釣りはそれ以来ですね。

駒澤清華(こまざわ・きよか)

97年5月20日生まれ。北海道出身。お父さんが釣りが好きで、小学生のころは毎年家族で札幌から石狩湾(日本海)に行ってました。私はヒトデが掛かって喜んだり、小さい魚をカモメにあげたりしてました。釣りは家族で海に出かけた思い出ですね。釣りはそれ以来です。

まずは受付けからスタート。「カープフィッシング」と「ミニフィッシング(金魚釣り)」があるので、今回はカープフィシングにチャレンジ。釣り方はこちらでどうぞ。

釣り勝負

コイ釣り未経験の状態から、釣り堀のスタッフにハウツーを教わり、自力でコイを釣って、釣り人として覚醒したふたりに、ここらで、ガチで勝負してもらおうじゃないか、ということで勝負スタートです。
ルールはシンプル。先にコイを2尾釣ったほうが勝ち。3分で勝負が決まるかもしれないし、5時間経っても釣れないかもしれないけど、釣らないと家に帰れないのです。

というわけで、競技スタート。

先に動いたのは駒澤さん。ウキが沈んだ瞬間、両手で竿を上げてしっかり掛けてから、利き手の左で竿を持ちコイを引き寄せ、右手で網を構えて、1尾目をキャッチ。「ウキが動いたので竿で引っ張ったら掛かってて、全力で引き寄せて、網ですくいました!」

すかさず河﨑さんが魚を掛けて、網で待ち構えるパーフェクトな態勢をとったが、コイが突っ走り竿と糸が一直線になってしまった。竿の弾力が生かせなくなり、暴れるコイからハリが外れてしまった。痛恨のバラシ!

河﨑さんは仕掛けにトラブルが発生したので、竿ごと交換することになった。F1レースのタイヤ交換みたいな感じです。スタッフが竿を交換しに行ってる間に、エサを丸めて並べる河﨑さん。すでにエサはおかわり済み。この人ガチだぞ。

そして、掛けたコイが沖に泳いで、竿と糸が一直線にされそうになると、河﨑さんが魚に向かって走り始めた。魚を寄せずに自分が寄っていく作戦だ。が、しかし、あと一歩のところでハリが外れて痛恨のバラシ。

一方の駒澤さんにもバラシの直後にヒット。マジか!?

コイのスプラッシュ攻撃を受ける駒澤さん。ネズミの国のスプラッシュ山に勝るとも劣らないスプラッシュを釣り堀で体感できるぞ。

スプラッシュをかわしつつ、コイのネットインに成功。やはり竿は利き手で操作して、魚を網に導くとよいのです。

第1ラウンドの勝者は駒澤さん。直後に河﨑さんもキャッチしたが時すでに遅し。編集担当から「敗者は、初めてのコイ釣りということで、初恋の話!」との命が下った。

河﨑えーと、岡山の日比小学校1年のときに運動会で赤組になったんですけど、赤組の応援団長だった6年生がかっこよくて、好きすぎてラブレターを渡しました(笑)。

── アグレッシブな小1女子ですね。手紙には何と?

河﨑普通に「大好きです」みたいな(笑)。返事は口頭で「ありがと〜」と。ぜんぜん相手にされてなくて、それが初恋ですね〜。

── えーと、日比小で赤組の応援団長だった「それって俺かも」という人、もったいないことをしました。後悔してください(笑)。

第2ラウンド

第2ラウンドもルールは同じ。先に2尾釣ったほうが勝ち。敗者には担当編集者から罰ゲームが言い渡されます。
先にヒットさせたのは河﨑さん。竿を立てると魚が寄ってくることを発見したのか、掛けてからキャッチまでが早かったです。

無駄のない動きで1尾めをキャッチ。海釣りが好きだったおじいちゃんの遺伝子が目を覚ましたのか!?

次の瞬間、駒澤さんも1尾めをキャッチ。利き手で竿を立てると竿の弾力が魚を引き寄せてくれる。ふたりとも1時間くらい前にスタッフから釣り方を教わっただけなのに、飲み込みが早い!

1対1になったところで編集担当者から罰ゲームが言い渡されました。

そして、2尾めをキャッチしたのは河﨑さん。またしても無駄のない動きで、掛けてからネットインまで、なめらかな早技でした。

敗者は編集担当者の発案により「コイにキス!」。釣りの世界では、自分が釣った愛すべき魚をリリースする前に、チュ♥とする人がいるのは本当の話です。今回のコイは、駒澤さんが両手で支えて接近しようとしたところ、猛烈に暴れてキスを拒否。駒澤さんが大量のコイ・スプラッシュを浴びたところで編集担当者からOKが出たしだいです。

釣りのあとは石鹸でよく手を洗いましょう。手洗い場には、ツメの間を洗えるブラシがあって女子から好評でした。

ふりかえり

── 市ヶ谷フィッシュセンターで、初めてのコイ釣りにチャレンジしてもらいましたが、遊びとしてどうでしたか?

河﨑遊び場として絶対ありですね。友達と来ても、デートで来ても盛り上がると思います。面白かったのは竿を立てて掛けた瞬間です。釣っていくうちに、お手の物になってきた(笑)。最後のほうは自分からコイに触れるようになりました。

駒澤この釣り堀は電車から見えていて、来てみたかったところでした。最初は難しくて、ウキが動いても、どのタイミングで竿を上げたらいいのかわからない。でも、掛けて重みを感じた瞬間にキタキター!ってなりました。

河﨑コイを網に入れる瞬間も面白かったです。

駒澤練りエサの匂いは少し気になりますけど、石鹸で洗えば消えるので大丈夫です。洗面所にブラシがあるのでツメの間も洗えました。身ひとつで来て遊べますね。駅から近くて来やすいですし。

── ちなみに、この記事の編集担当者(30代男)は学生時代に人生に悩んだとき、先が見えないときに、悩みごとを聞いてもらいに来ていたらしい。

駒澤聞いてもらうって、コイに!?(笑)

── いやいや、魚に話しかけるって怪しすぎますよ。でも、魚に話を聞いてもらうのもありかもしれません。実際は、友達や先輩に話を聞いてもらう場として、釣り堀がいいみたいです。おふたりが、次回来るとしたら、どういうシチュエーションをイメージしますか?

河﨑1、2時間で充分に楽しめるので、ひとりで来たらストレス発散になると思います。私たち初心者でも釣れたので、友達同士、カップル、家族、親子、どのグループで来てもぜったい盛り上がりますよ。

駒澤私は何人かの友達と来て勝負してみたいと思います。あと、親子で来たら楽しいので子どもが喜ぶと思います。

釣り堀インフォメーション
●市ヶ谷フィッシュセンター
住所東京都新宿区市谷田町1-1
電話03-3260-1325
交通JR市ヶ谷駅から徒歩1〜2分
駐車場あり(数台分)
URLhttps://www.ichigaya-fc.com
●営業時間
12月〜2月平日9:30〜18:30、土日祝9:00〜19:00
3月〜5月平日9:30〜19:00、土日祝9:00〜19:30
6月〜9月平日9:30〜19:30、土日祝9:00〜20:00
10月〜11月平日9:30〜20:00、土日祝9:00〜20:00
定休日1月1日 ※雨天など天候により閉場が早まることがあります。
●料金
◆カープフィッシング※入場料制(釣りをしない方も場内に入るには入場料が必要です)
大人1時間:780円、2時間:1530円、3時間:2250円、1日:2910円
学生(中学〜大学・専門学校)1時間:680円、2時間:1320円、3時間:1930円、1日:2500円
シニア(65歳以上)1時間:680円、2時間:1320円、3時間:1930円、1日:2500円
こども(3歳〜小学生)1時間:450円、2時間:870円、3時間:1280円、1日:1660円

レンタル竿…100円 エサ…100円 竿の交換…100円 竿の破損…350円

◆ミニフィッシング(金魚釣り)※レンタル竿の本数ごとに料金が発生します。

竿1本(30分)…500円(エサ代含む) 竿の交換/エサの追加…各50円
30分のご利用ごとに釣ったなかから2尾まで持ち帰りできます。(例:1時間で4尾まで、2時間で8尾まで)。
持ち帰り用のエアーパッキング1袋100円。

釣り方はコチラ

釣りのあとのお楽しみ

市ヶ谷フィッシュセンターのあと、ふたりが歩いて向かったのが、本場広島風お好み焼きの「もみじ屋」です。市ヶ谷駅のとなり、飯田橋駅から徒歩4分のところにあるお店ですが、外壕沿いの遊歩道を歩くと、20分くらいのほどよい散歩コースになります。春は桜並木がきれいだと思います。


さっきまでコイと格闘していたようには見えないおふたり

ところで、なぜ広島風お好み焼きなのか? 編集担当者によると「コイ釣り→カープ→広島カープ→広島風お好み焼き、というつながりだそうです。編集担当者が広島県出身で、熱烈なカープファンだというのが本当の理由のような気もしますが。


広島カープがあと1勝すればリーグ優勝するタイミングだった


美味しいお好み焼き屋さんであり、カープファンが集まる店でもある


トッピングの「ねぎかけ」と「たまご」乗せ


右が肉玉ソバ。それに、ねぎかけ&たまごをトッピングしたものが左。SNS用に写真を撮るおふたり。卓上のオタフクソースとマヨネーズがうれしい

インフォメーション
●もみじ屋 広島風お好み焼き
電話03-6272-9320
住所東京都千代田区飯田橋4-2-6
交通飯田橋駅から徒歩4分
駐車場なし(近くにコインパーキングあり)
●営業時間

無休(年末年始は休業)

月・火16:30~23:00(ラストオーダー22:00)
水~金11:30~14:00、16:30~23:00(ラストオーダー22:00)
土日祝12:00~23:00(ラストオーダー22:00)
主なメニュー

肉玉(野菜、肉、玉子):750円
肉玉ソバ(野菜、肉、玉子、ソバ):850円
ミックスソバ入り(野菜、肉、玉子、いか、ほたて、えび、つぶ貝):1500円
トッピング/ねぎかけ:150円、たまご:200円

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