釣り遊び
16
清流の管理釣り場で ニジマス釣り【特別編】
芥川(あくたがわ)清・渓流魚釣り場(大阪府高槻市)
芥川(あくたがわ)清・渓流魚釣り場(大阪府高槻市)
釣りやってみた 釣り堀のタナゴ釣り
(千葉県・市原園釣り堀センター)
ねらう魚も、釣り方も、場所も数多くあるのが釣りの世界。
釣りってどうやってはじめるのか、テーマごとに学んでいきましょう。
生徒は「釣り堀めぐり」をしている河﨑莉奈さんと、駒澤清華さんです。
河﨑莉奈(かわさき・りな)
1996年5月24日生まれ。岡山県出身
小学生のときにおじいちゃんと瀬戸内海の島に釣りに行ってました。「釣り堀めぐり」で都内と東京近郊の釣り堀に行って、コイ、ホンモロコ、テナガエビ、ニジマス、キンギョを釣りました。ほかにもハゼを釣ったことがあります。
駒澤清華(こまざわ・きよか)
1997年5月20日生まれ。北海道出身
お父さんが釣り好きで、小学生のときは毎年家族で石狩湾に行ってました。「釣り堀めぐり」で、コイ、ホンモロコ、テナガエビ、ニジマス、キンギョ、モツゴを釣りました。ほかにもハゼ、セイゴを釣ったことがあります。
▪︎連動動画でもチェック!
https://youtu.be/5FkrgBU8mwU
◎市原園釣り堀センター
住所:千葉県市原市磯ヶ谷1667
電話:0436-36-1260
営業:8時~17時
もともと食堂と釣り堀でしたが、2019年秋の台風で食堂が被災。
建物を撤去して、タナゴの釣り堀だけ営業している。
広い駐車場と、簡易トイレあり。
◎タナゴ釣りの料金は、短時間500円、1日1000円
・道具とエサは各自用意する(レンタルなし)
・料金はプレハブに設置してあるポストに入れる
・網で魚を採捕することは禁止
・釣った魚はリリースする(持ち帰り不可)
市原園釣り堀センターは井戸水をかけ流しにした池で、小学校の25mプールくらいの大きさ。撮影は1月上旬で、岸際をのぞくと、2~3cmの小さなタナゴの群れがいました。暖かい季節には池の全域で多くのタナゴが見えます
釣りたい魚はタナゴ。日本各地の用水路、ため池、湖沼、川の中流や下流の流れが緩やかな場所に生息します。写真は市原園釣り堀センターのタイリクバラタナゴ
今回のテーマはタナゴ釣り。タナゴの釣り堀で、タナゴ用のサオと仕掛けを使って釣りをします。場所は、千葉県市原市の「市原園釣り堀センター」。タナゴ専門の釣り堀です。指南役の八木さんに、仕掛けの準備を解説してもらいます
サオの長さは、沖を探るときは1.5~2mのサオ、足もとの岸際を探るときは60cm前後のサオを使う。この釣り堀は水深が浅く、足もとの岸際を探るので60cm前後のサオを使いました
タナゴ用のウキ釣り仕掛け。イト、ウキ、シモリ、オモリ、ハリス止め、ハリがセットになっていて便利。サオと同じ長さの仕掛けを使う。サオより仕掛けが長い場合は、サオの長さに合わせてミチイトを切って使います。いろいろなタイプがあるので釣具店のスタッフに相談しましょう。
写真の仕掛けは長さ180cm、ミチイト0.4号、ハリス0.3号、ハリの種類は新半月。板オモリと、替えバリつき。使うサオが60cmなので、ミチイトを切って仕掛けの全長が60cmくらいになるようにします
サオ先の赤い部分に、仕掛けのミチイト側を結ぶ(チチワのぶしょう付け)
チチワの作り方
サオ先への付け方
サオ先から仕掛けを外す際は引きほどき用の輪を引っ張ればOK(写真では引きほどき用の輪をカットして短い余りイトにしています)
このようにスルリと抜けて簡単に再利用できる
ウキ釣り仕掛けの全体像
新半月という種類のタナゴバリ。タナゴの小さな口に掛かるように工夫された形です
ハリスが切れてハリがなくなることがあるので、交換用のハリを用意します。ハリスについてにるチチワをフック式ハリス止めに掛けることでハリの交換が簡単にできます
目印のシモリのかわりに、プロペラ状のパーツをつけた仕掛けもあります
タナゴがエサを食べるとプロペラが動くのでアタリがわかる
職人が竹から作る和竿。それを愛用するタナゴ釣りの世界もあります
タナゴ釣り専門店で売っている繊細なタナゴ専用仕掛け
仕掛けの浮力を調整することは欠かせない作業です。特に冬は浮力が大きすぎるとタナゴの小さなアタリがウキに伝わらないことがあります。板オモリの量を調整して、ウキが水面下にぎりぎり浮いている状態、または、仕掛けが超スローに沈んでいく状態にします
サオ先に結んだ仕掛けを水に入れると、ウキの上半分くらいが水面から出ました。
この状態では浮力が大きすぎてアタリが出にくいので、板オモリを追加します
板オモリ(厚さ0.1mm)。タナゴ釣りの仕掛けの浮力を調整するには、薄い板オモリだと微調整がしやすい
フック式ハリス止めより上のミチイトに、ウキ(仕掛け)が沈む量の板オモリを巻きつける
板オモリを追加した仕掛けを水に入れると、ウキ(仕掛け)が沈んでいく。この状態から板オモリを少しずつ切って軽くしていきます。板オモリの切れ端は後で使うこともあるのでとっておきます
板オモリをハサミでごく少量を切ったら、仕掛けを水に入れて浮力を確認。この作業を繰り返して目指すバランスが次の写真です
目指すバランスは次のとおり。
(1)ウキが水面直下にかろうじて浮いている状態
(2)ウキが超スローに沈んでゆく状態
こうなるとタナゴの小さなアタリがシモリ(目印)やウキに出やすくなる。その結果、よく釣れます
今回使ったエサは、タナゴ用のグルテン。粉末に水を加えて作る練りエサです
容器に粉末状のグルテンエサを入れます
エサのパッケージの説明を読んで、正しい量の水を加える。今回使った練りエサは、エサと水の分量を1:1にして混ぜます
水を入れたら軽く振って、粉末に水をなじませます
水がなじんだ練りエサを手にとって、練っていく
完成したエサは直径1cmくらいのダンゴ状に丸めて、容器に入れて乾燥を防ぎます
利き手でハリを持ち、ハリ先でエサのダンゴをひっかくようにしてエサをつけます
ハリ先にグルテンの繊維がしっかり残る。釣り始めはエサを大きめにつけてタナゴを寄せ集める。アタリが出始めたら小さくつける
タナゴザオは、サオ尻(サオの根元側の端)を手のひらに当てて、人差し指と中指で軽く挟むようにして軽く握ると、アワセが強くなりすぎない
足もとの岸際に仕掛けを投入。仕掛けが超スローに沈んでいく。オモリが底に着くまでにアタリがなければ、ウキを水面まで持ち上げてから、再びゆっくり沈めていきます。アタリの種類はさまざま。水中にあるシモリやプロペラ、またはタナゴウキが沈んだり、横に動いたり、浮いてくるなどの変化があったら、とりあえず合わせましょう。水中のシモリウキやプロペラに注目するのがアタリを察知するコツ
シモリ(目印I)やウキに怪しい動きを感じたら、サオ先を10~20cm持ち上げて合わせます(ハリを掛ける)。空振りしたら、エサの有無を確認して、再び仕掛けを水に入れます。10回空振りして1日掛かればOKという気持ちで、アタリだと思ったら迷わずに合わせます。どうしても掛からない場合は、ハリ先の鋭さが失われている可能性があるので、新しいハリに交換します
利き手でサオを持ち、反対の手でエサをもつのが基本。ハリにエサがなくなった場合は、利き手でハリをつまんでエサをつけます
ふたりは和竿を使って、タナゴ釣りをスタート
1月上旬なので、朝は池の一部が凍っていましたが、日中は晴れて風もなく穏やかな天気。水温が上がったのか、タナゴが浮いてきました
ウキが怪しく動いたので合わせると、河﨑さんがタナゴをキャッチ
小さくて美しいタイリクバラタナゴ
駒澤さんは、目印がプロペラの仕掛けを試してみました
沈む途中のウキが逆にゆっくり上がってくる「食い上げ」のアタリを掛けた駒澤さん
釣果の一部をアクリルケースに入れて撮影。春から秋口の産卵期にはオスの婚姻色が見られるかもしれません
1日の最後に、河﨑さん&駒澤さんチームと、指南役の八木さんの間で、先にタナゴを3尾釣ったほうが勝ちというルールで勝負しました。試合のもようは動画でご覧ください!
▪︎連動動画でもチェック!
https://youtu.be/5FkrgBU8mwU