人生を輝かせる趣味釣りあそびジャーナル

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釣りのトラブルシューティング&準備

準備

No. 01

【海釣り公園のサビキ釣り編】

この連載は釣りの準備がテーマ。
準備といっても、釣り方や釣り場によって
用意するものは様々です。何を持っていけばいいんだろう?
という準備の疑問を解決。必需品からお助けアイテムまで、あなたの釣りをサポートします。
今回のテーマは「海釣り公園のサビキ釣り」です。
ビギナーやファミリーにとてもオススメの釣りですよ。
それではいってみましょう!

海釣り公園でサビキ釣りをしよう

海釣り公園で釣りを楽しむために準備するものリスト

服・小物

  • ライフジャケット
  • ウインドブレーカー
  • レインウエア
  • 偏光サングラス
  • キャップ
  • グローブ
  • 釣り用タオル(カラビナ付き)
  • ゴミ袋
  • バッカン(防水性のバッグ)
  • ヘッドライト(夜の場合)

釣具

  • 釣りザオ、リール
  • 仕掛け
  • エサ
  • ハサミ、ペンチ
  • フィッシュグリップ
  • バケツ
  • ブラシ
  • クーラーボックス

今回は海釣り公園でサビキ釣りをするための準備を紹介します。まずは海釣り公園がどんな場所なのか、サビキ釣りがどんな釣りなのかをご覧ください。

海釣り公園とは、釣り用に管理・整備された桟橋のこと。料金を支払うことで利用することができる釣り場です。海釣り公園は全国各地にあって、なかには24時間釣りができる施設もあります。堤防とは違って柵が設けられていて、足場もよく、駐車場や売店、トイレなどの設備が整っている施設が多いので、ファミリーやビギナーでも気軽に楽しむことができます。人口の多い都心近郊の海釣り施設は、ハイシーズン(4〜11月)の週末には入場制限もかかるほどの人気です。そんな海釣り施設の準備についてご紹介しようと思います。

施設によっては寄せエサが禁止のところもあります(例:東京都・若洲海浜公園釣り施設)。事前にルールを確認して釣行しましょう。

海釣り公園は、魚を放流している海上釣り堀とは違い、自然の海で生活している魚を釣ります。そのため釣れる魚は地域や時期、ねらい方によって違いがありますが、アジやサバ、イワシ、クロダイ、スズキなど色々な魚をねらうことができます。今どんな魚がどのくらい釣れているのかをホームページで公開している海釣り公園も多いので、行くときにはチェックしてみてください。

今回オススメしたい釣り方は、サビキ釣り。サビキ釣りとは、エサに似ている小さな擬似バリ(これをサビキバリと呼びます)を繋げた仕掛けを使う釣り方です。擬似バリの上(仕掛けの種類によっては下)に、魚を寄せるための寄せエサを入れるカゴを組み合わせて使います。今回オススメするサビキ釣りでは、アジやサバ、イワシがメインターゲットです。1年中釣りを楽しむことができるサビキ釣りですが、アジやサバ、イワシのような小型の魚が回遊してきやすい6〜9月がベストシーズンです。

カゴの中にはアミと呼ばれる釣り用のエサを入れます。寄せエサで魚を寄せて、最後には擬似バリを食わせるというのがサビキ釣りの仕組みです。

海釣り公園のサビキ釣りで準備するもの

ここまでは、海釣り公園とサビキ釣りについて紹介しました。さて、ここからが本題! どのような道具を準備すればいいのかをご案内します。

海釣り公園のサビキ釣りではどんな道具を用意すればよいのでしょうか。「試しに一度やってみたいだけなのに、たくさん買わないといけないのかな」と思ったそこのあなた! 心配いりません。海釣り公園は道具のレンタルを行なっている場所も多く、仕掛けやエサも現地で買うことができるんです。手ぶらでも楽しむことができる海釣り公園ですが、どんな道具が必要なのかを見ていきましょう。

まずはライフジャケット。誤って水辺に落ちてしまったときに、ライフジャケットが膨らんで浮き輪のようになるため、水中に身体が沈むのを防いでくれます。川や湖、海などどのような釣り場に行くときでも、安全のためにかならず着用しましょう。
ライフジャケットには固定式と膨張式の2種類があります。こちらは浮くための浮力材が内蔵されている固定式のタイプです。

こちらは内蔵のボンベで浮き輪を膨張させる、膨張式タイプ。水を感知して自動で膨張する「自動膨張タイプ」と、レバーを引っ張って手動で膨張させる「手動膨張タイプ」の2タイプがあります。また、膨張式タイプのライフジャケットには肩にかける「肩掛けタイプ」と、腰に巻く「腰巻きタイプ」の2種類があります。海釣り公園では、軽量で動きやすい膨張式タイプがおすすめです

ライフジャケットを無料でレンタルしてくれる海釣り公園も多く、子供用のサイズが用意されているところもあります。家族で行くときは事前に確認するとよいでしょう。

日差しから頭を守るため、帽子は必需品です。また、雨で身体が濡れてしまうのを防ぐためのレインウエアや、風で身体が冷えないようにするためのウインドブレーカーを持っていきましょう。
レインウエアとウインドブレーカーの違いは防水性です。防水性が高いのがレインウエア、防風性と撥水性能(少しの水なら弾く)があるのがウインドブレーカーです。レインウエアは防水性能が高いため、雨が降っているときに着ると、身体が濡れて冷え込んでしまうのを軽減してくれます。ウインドブレーカーは防風性能があるため、風が強いときや朝夕に冷え込んでいるときに着ることで、体の冷え込みを軽減することができます。レインウエアをウインドブレーカー代わりに着ることもできますが、ウインドブレーカーに比べてレインウエアは熱がこもりやすく、暑い時期は熱中症や脱水症の危険性があります。そのため、レインウエアとウインドブレーカーを両方用意できると万全です。

ハリや貝などの尖ったものから身体を守るためにフィッシンググローブがあると便利です。また、海釣り公園は屋根がない場所が多く、直射日光や水面からの照り返しを浴びるためサングラスがあると安心です。サングラスは偏光レンズのものを使うと水の中がよく見えて釣りが広がりますよ!

イトを切ったり、魚に掛かったハリを外す用にハサミやプライヤーは必需品です。

汚れた手を拭くためのタオルやウェットティシュがあると便利です。サビキのエサに使うアミの匂いは手に付くと取れにくいため、手を拭く専用のタオルを用意するのがおすすめです。釣り用のタオルはカラビナが付いているため身に付けやすく、手が汚れたときに素早く拭くことができます。

ゴミを入れるためのビニール袋は必ず持っていきましょう。

ハリやハサミ、魚のヒレなど、鋭いものでケガをしたときのために、絆創膏を持っていきましょう。

釣りザオはサビキ用で1.8m、リールはスピニングリールの1000番。イトはナイロンラインという種類のもので太さは3号がオススメです。

仕掛けは市販のサビキ仕掛けを使います。エサを入れるカゴ、ハリ、オモリなどが付いている仕掛けセットがあるので、初めての方でも心配いりません!

サビキ釣りのエサには、アミというプランクトンの一種を使います。手が汚れづらいようにチューブ式になっているものもあります。

フィッシュグリップという魚を掴むための道具があれば、魚を掴んだことのない人も安心です。

釣れた魚は、水を張ったバケツに入れておくと鮮度が落ちなくていいですよ。また、釣り場を掃除したあとに水を流すときにも使えます。釣り用のバケツにはヒモがついていますが、これは何のために使うでしょうか……?

水を汲むために使います。海釣り公園の桟橋は足場が高いところがほとんど。水を汲むために降りることはできません。そこで、海にバケツを投げ込んで、引き上げるためにヒモが付いているんです。

クーラーボックスを用意して、釣った魚を持ち帰りましょう。また、クーラーボックスはイス代わりにも使うことができますよ。

このブラシは釣り道具ではありませんが、エサ釣りをするときは必ず持っていきたい道具です。

「掃除」に使えるからです。釣りをしていると使ったエサで足元が汚れてしまいます。次の人が気持ちよく使えるためにもキレイにしてから帰るようにしましょう。スローガンは「来たときよりも美しく!」

いやあ~、しかし、荷物って意外と多いですよね。荷物はバッカンと呼ばれるバッグに入れて持ち運ぶと便利です。防水性能があるので、レインウエアや替えの仕掛けからハサミやプライヤーなどの小物類までまとめて持ち運ぶことができます。

こちらはバッカンに取り付けて使う便利アイテムなのですが、何に使うものでしょうか?

正解はサオ立て。サオを地面に置くと、踏みつけて折ってしまったり、リールが傷ついてしまうことがあります。長く道具を使い続けるためにも、このような便利グッズを活用してみてください。

荷物を車に積むときは、このようにビニールシートを敷いて荷物を入れると、コマセや泥で汚れることなく運ぶことができますよ。そして、荷物を積むときの注意点。サオを積むときは、折れてしまわないようにサオ先を上に向けましょう。

前日には天気予報をしっかりと確認することが大切です。天気アプリや風予報アプリを活用しましょう。とくに気をつけたいのは風の向きと強さ。海に向かって沖の方角(東京湾だと南側)から向かい風が強く吹くと波が荒れます。風速7m/sくらいの強さになると釣りをするのが厳しくなり、風速10m/sを越すと釣りができないほど荒れて、海釣り公園が休園になることもあります。安全性を第一に、風速7m/s以上の予報が出ているときは釣りを控えましょう。

さらにチェックしてもらいたいことは、潮の満ち引き。海面の水位は約半日の周期でゆっくりと上下に変化しています。水位が一番上がったとき(これを「満潮」といいます)と、水位が一番下がったとき(これを「干潮」といいます)は「潮止まり」といって、潮の動きがなくなる時間帯です。一般的に、潮止まりの時間帯は魚がエサを食いづらくなると言われています。潮止まりの時間帯は休憩するなどして、無理なく釣りを楽しんでください。潮の満ち引きはアプリや、「潮時表」という小冊子で確認することができます。

最後に。海釣り公園は混雑していることが多い釣り場です。釣り場に着いて、釣る場所を決めたらまず隣の人に挨拶をしましょう。その際に「初めてなので、よろしくお願いします」と伝えておくとよいでしょう。また、隣の人と仕掛けが絡まってしまったら「すみません」と声をかけて、お互いコミュニケーションを取りながら、マナーを守って海釣り公園を楽しんでください。それでは、行ってらっしゃい!

◆サビキ釣りの詳しい解説はこちらからどうぞ!
●公共の海釣り施設で「サビキ釣り」にチャレンジ

撮影協力
◆本牧海づり施設
住所〒231-0811 神奈川県横浜市中区本牧ふ頭1
本牧海づり施設のホームページhttp://honmoku.yokohama-fishingpiers.jp/