釣り遊び
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清流の管理釣り場で ニジマス釣り【特別編】
芥川(あくたがわ)清・渓流魚釣り場(大阪府高槻市)
芥川(あくたがわ)清・渓流魚釣り場(大阪府高槻市)
5分で読める釣り入門
実践!反応が出るフレッシュな場所を探そう!
ワームのダウンショットリグでねらう
ブルーギル釣り編
ねらう魚も、釣り方も、場所も数多くあるのが釣りの世界。
この連載のテーマは「ルアー釣り」!
今回は、ワームのダウンショットリグ(魚を釣るための仕掛けのこと)を使ったブルーギル釣りに挑戦!
高砂ひなたさん、駒澤清華さんのふたりが、ブルーギルの釣り方を学びます。
左が高砂ひなたさん、中央が駒澤清華さん、右が今回の釣りを解説してくれる、つり人社編集部・Basser編集長の佐々木徹さん。
「釣り方と必要な道具の扱い方」は連動動画でチェック!
●「ダウンショットリグでブルーギル」
ブルーギルは北米原産の肉食魚で、平べったいボディーとエラ蓋の斑点模様が特徴的な魚です。〝gill〟とは英語でエラ(鰓)のこと。ブルーギルとは「青い・エラ」という意味です。15cm前後のかわいい魚ですが、大きいものでは30cmまで育つものもいます。晴れている日には水面近くまで浮いてくるので目視することができます。
適応能力の高い魚で、湖や沼、川などの淡水に幅広く生息しています。食べるエサも幅広く、なんでも食べると言っても過言ではありません。小さい魚や甲殻類を主食として、ときには水草や藻類なども食べています。動くものによく興味を示すので、ルアーで気軽にねらうことができます。
ブルーギルは外来生物法で特定外来生物に指定されています。国の許可を得た場合以外は生体の移動や飼育が禁止されていますが、釣りやキャッチ&リリースは可能です。ただし、地域によっては条例などでキャッチ&リリースが禁止されている場合もあるので事前に確認しておきましょう。
今回訪れたのは千葉県の亀山湖。岩盤や木などに囲まれた山あいにあるダムですが、足場が整備されている場所もあり、ブルーギルの数も多いので、初心者の方でも気軽にチャレンジできます。亀山湖で釣りをするには遊漁券が必要です。遊漁券は亀山湖にある各貸しボート店で購入することができます。
住所 | 〒292-0524 千葉県君津市川俣旧月毛161−2 |
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交通 | 木更津東ICより車で約25分。 |
ダウンショットリグで楽しむブルーギル釣りにはどういう道具を使うのでしょうか。順番に解説していきます。
◆ルアーについてはこちらをチェック!
●「ルアー釣りはじめます! No.1 はじめてのルアー釣り ―ルアーってなんだろう―」
今回の主役は「ワームのダウンショットリグ」。ワームはソフトルアーとも呼ばれ、プラスチック素材で作られた軟らかいルアーです。フック(ハリ)に刺して使います。ダウンショットリグは、ハリの位置よりも下にオモリが付いている仕掛けのことです。
フックにイト(ライン)を結んだあと、余ったラインに丸型のオモリを付ければ完成です(ラインが余るように長めに結びましょう)。ハリからオモリまでは15~20cmくらいがおすすめです。ブルーギルの口は小さいので、4番前後のマスバリを使います。オモリはダウンショット専用のものが販売されており、1.8グラム前後が使いやすいです。
水中イメージはこんな感じ。ダウンショットリグの強みは「誘いのかけやすさ」。ワームを底から浮かせた状態で誘うことができるので、魚からルアーを見つけてもらいやすい特徴があります。また、底に着いたオモリがイカリのような役割を果たしてくれるので、ルアーをあまり移動させずに1点で誘いやすいです。ダウンショットリグでブルーギルを釣るのに活躍するワームをご紹介します。
ブルーギルの口は小さいので、5cmより短く細いワームが活躍します。画面からお伝えすることができないのがとても残念ですが、匂いや味付きのワームを選ぶとよりブルーギルが反応しやすくなります。初心者の方は黄色やピンクなどの目で見やすい色のワームを使うと、ルアーがどこにあるのか見やすいです。
こちらは番外編。ワームで反応がないときは、練りエサを使うと反応することがあります。こちらはちぎってハリに刺して使うだけの便利な練りエサ。釣具店で買うことができます。
フックの刺し方はワームの先端にチョコンとハリを掛ける〝チョン掛け〟です。ハリ先がむき出しなので、魚の口にハリが掛かりやすくなります。
どんなサオでも使えるダウンショットリグですが、ウルトラライト~ライトパワーのバス用スピニングロッドがおすすめ。柔らかくよく曲がるので重量の軽いワームを扱いやすいです。取り回しの良さも考えて1.8~2mくらいが使いやすいでしょう。
リールはスピニングリールを使用。リールのサイズは代表的なメーカーの2000~2500番が目安です。ラインはフロロカーボン素材の4~5ポンドを巻くとよいでしょう。
ねらう場所から取り込みまで、釣りの動作を順番に追って見ていきましょう。
釣りをするときは安全面や暑さ対策のために帽子を被りましょう。また、ライフジャケットの着用も忘れずに。
ブルーギルは水深が10cmもあれば入ってくる魚です。まずは足もとをチェック。群れる魚なので、いれば見えるはずです。画面右にブルーギルがいるのが見えますか?
魚が目で見えなくても大丈夫。岸際に沈んでいる木や石があれば、ブルーギルが隠れていることも多いので、まずは岸から近い〝目で見える変化〟から探っていきましょう。
ワームを投げたら底までオモリを落とします。オモリが底まで沈むと、リールから糸が出るのが止まって水面に入っている糸がたるみます。これが着底の合図です。着底後はゆっくりとリールハンドルを巻いてイトを張ります。魚がルアーを突っつけば、手もとにツンツンと感触が伝わります。反応がなければチョンチョンとサオ先でワームを動かして誘いを入れてみましょう。
食い気のある魚がいればすぐ反応があります。反応がない場合は、反応が出やすい場所を探して釣り歩きましょう。
反応が出たら、魚がルアーを口の中まで吸い込むのを待ちます。目立つ色のワームを使っていれば、口の中に入ったときにワームが見えなくなります。ワームが見えなくなったらサオを立てて魚の口にハリを掛けます(フッキング)。
ワームがなかなか口の中に入らないときは、ワームをちぎって小さくするのがおすすめです。ただ、魚へのアピール力は下がるので、反応がある場所を見つけてからのほうがよいでしょう。
早速佐々木さんが釣りあげました。ブルーギルは平べったくて、小さいタイのようなかわいい魚ですね。
魚の口からフックを外す際は『フックリリーサー』があると素早く簡単に外せます。ハリ先と逆の方向にハリを引っ張ると取りやすいです。
いよいよワームのダウンショットリグを使った釣りに挑戦です。果たして魚をキャッチすることはできるでしょうか?
◆ルアー釣りのマナーはこちらをご覧ください
●「釣りはじめてサポート 釣り場のマナー:ルアー釣り編」
駒澤さんに1投目でヒット!「投げたらすぐ反応がありました!」と駒澤さん。
高砂さんも開始早々に釣りあげます。これはなかなかの大物ですね。「こんなにすぐ反応があると思っていなかったのでうれしいです」と高砂さん。
今日はどうやら、地形が奥まっている場所でブルーギルの反応がよいみたいです。その中でも木や石のような変化のある場所にはブルーギルがたくさん集まっていました。
ここで佐々木さんから2人に提案。先に3尾釣った方が勝ちというルールで、駒澤さんと高砂さんが対戦することに。
「対戦形式の釣りで駒澤さんに勝ったことがないので、今日こそは勝ちたいです」と高砂さんは意気込みます。
駒澤さんも「楽しみです!負けませんよ!」と気合満々です。
先に釣ったのは高砂さん。まずは1歩リードです。「水中のワームが魚に突っつかれているのが見えました。5秒くらい動かさずに止めていたらワームが消えて見えなくなったので合わせました!黄色いワームは水中で見やすいです!」と高砂さん。
なんと連続ヒットで高砂さんリーチです。これはストレート勝ちか!?「今回も止めている時間を長く取ったら食べてくれました。コツをつかんだかもしれません!」と高砂さん。
反応があるのになかなかハリ掛かりしない駒澤さんは、ワームをちぎって尻尾だけで使ってみることに。
すると効果てきめん。2連続ヒットで追い上げます。「ワームのサイズを少し小さくしたら、しっかり食べてくれました!」
さあ、残るはあと1尾のデッドヒートバトル。勝負の行方はいかに……!
気になる対決の全貌は連動動画でご覧いただけます。魚からの反応がたくさんあって気軽にトライできるブルーギル釣り、ぜひチャレンジしてみてください!
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●「釣り堀めぐり ルアーでバス釣りに挑戦」
駒澤清華(こまざわ・きよか)
1997年5月20日生まれ。北海道出身
お父さんが釣り好きで、小学生のときは毎年家族で石狩湾に行ってました。「釣り堀めぐり」で、ブラックバス、コイ、ホンモロコ、テナガエビ、ニジマス、キンギョ、モツゴを釣りました。ほかにもハゼ、セイゴを釣ったことがあります。
高砂ひなた(たかさご・ひなた)
1998年8月24日生まれ。大阪府出身
中学生のころに家族でニジマスの手づかみをしたことがあります。大人になって八景島シーパラダイスの釣り堀でアジを釣ってから、釣りに興味を持つようになりました。これまでのルアー釣りはじめます!では、ニジマスやブラックバスをルアーで釣りました。