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釣り場のマナー:ルアー釣り編

2020年7月31日

インターネットの魚釣り情報が充実し、ひとりでの釣りデビューがしやすくなった昨今、釣りの技術と同じように身に着けておきたいのが釣り場のマナーです。

今回はルアーフィッシングのマナーを解説します。

◆シリーズ:釣り場のマナー
ゴミの処理について
あいさつは必ず実践
違法駐車はダメ絶対
遊漁券と渓流のマナー
釣り船のマナー/乗合船の受付から乗船まで
釣り船のマナー/乗合船の出船から釣りの最中
ルアー釣りのマナー
堤防釣りのマナー
根掛かってしまったルアーの回収のコツ
キャッチ&リリースについて
ブラックバスのキャッチ&リリースについて
ライフジャケットの重要性

釣りには大きく分けてふたつのスタイルがあります。ひとつは、釣り座をかまえてエサに魚を集めるスタイル、もうひとつは、魚の居場所にエサやルアーを送り込むスタイルです。

ひとつの場所にかける時間や移動の頻度を基準にすると、前者は「静」の釣りといえ、後者は「動」の釣りといえます。

 

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■エサ釣りと同じ場所で釣るときは

まず「同じ場所でのルアーフィッシング(動の釣り)とエサ釣り(静の釣り)のすみわけ」について説明します。

たとえば湖沼で人気のブラックバス釣りは移動しながら次々とキャストを繰り返しスピーディーに広範囲を探りますが、同じフィールドで楽しむヘラブナ釣りは1ヵ所に腰を据えて繰り返しエサを打ち、魚を寄せることで初めて釣りそのものが成立します。

そのため丹念にエサ打ちを繰り返して魚を寄せた場所に次々とルアーをキャストされると、ヘラブナ釣りファンは困ってしまうわけです。

お互い気持ちよく釣りをするためには、とにかく「声かけ」を欠かさないことが大事です。とくに動きがあるルアーの釣り人はこの意識をもつことがだいじです。

「このあたりに投げていいですか?」「あのあたりまで離れれば大丈夫ですかね?」などとコミュニケーションをとったうえで釣りを楽しみましょう。


「同じ場所でのルアーフィッシング(動の釣り)とエサ釣り(静の釣り)のすみわけ」の好例。「こんにちは~」と挨拶した先行者のヘラブナ釣りファンに「あそこにバスがいるよ」と教えてもらう図。このときはウキのすぐそばにバスがいたのだが、「(ルアー)投げなよ投げなよ」おすすめされました。コミュニケーション大事です

不快に感じる距離感は人によって違います。

大切なことはお互いの釣りの性質、楽しみ方の違いを理解しつつ尊重すること。

釣り場では一声かけあうことで、どこまでならお互いの釣りに支障がないか友好的に確認できます。

同じ釣り場を気持ちよく、末永く共有するために欠かせない心がまえです。

■割り込みはトラブルのもと

続いては「ルアーフィッシャーマン同士で守るべきマナー」について。

動の釣りであるルアーフィッシングをする場合、ボートでもオカッパリでもすべてのアングラーに「進行方向」が生じます。そこで守るべきマナーとは「割り込みをしないこと」です。

先行者が進んでいるその前にズイッと割り込むのはトラブルのもと。


ルアーフィッシングのソーシャルディスタンスは釣り場の規模によって違ってきます。狭い釣り場では近く、琵琶湖のように広い釣り場では遠くなりますが、どう感じるかはその人しだい。なので、距離感を気にするよりも、まずはひとこと挨拶を。コミュニケーション大事です

進行方向をよく見て、後ろに入るか、前に入らざるを得ない状況では大きく迂回するかしましょう。

その際、明らかに先行者の後ろを釣る場合であっても「ここに入っていいですか?」、迂回する場合も「あそこから先を釣っていいですか?」とひと声かければ、お互いにより気持ちよく釣りができます。

そして、そうしたコミュニケーションをとったうえでなら、先行者のすぐ隣に入ったとしてもマナー違反ではないのです。

先行者にひとこと挨拶をして、進行方向を確認して、その反対方向へ「ここからあちらへ釣り進んでもいいですか?」。

少なくとも筆者は「ダメ」と言われたことは一度もありませんし、ダメと言われたら言われたでその後のトラブルを回避したことになります。

マナー違反はよくありませんが、人気の釣り場で先行者にただ遠慮してばかりではキャストもままなりません。「進行方向」に留意してコミュニケーションをとってみてください。

 


仲間内で競っているときでも、「ここ入っていい?」と聞かれたら「OK!」と答えたことしかありません。仲間内の場合でも、ひと声もなくズイッと入ってこられたら追い払いますけれど(笑)。コミュニケーション大事です

 

 

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