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釣り場のマナー:キャッチ&リリース編

2020年11月13日

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今や「キャッチ&リリース」という言葉は釣りを超えて一般に広がりました。

バラエティー番組などでも普通に使われているのを目にすると、隔世の感がありますね。

ここでは、改めてキャッチ&リリースについて考えてみたいと思います。

 

ブラックバス編はこちら

 

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キャッチ&リリースとは?

言葉の意味はわかりやすいですよね。

キャッチした魚をリリース(逃が)しましょう、ということです。

「釣り」と「漁」を明確に分ける発想から生まれた概念で、アメリカを中心に広まりました。

フライフィッシングなどのジャンルでは日本でも完全に定着したといってよいでしょう。

 


リリースは、おそらく多くの人が考えている以上に効果があります。アメリカでは驚くほど大きく、賢くなった魚が釣り人を悩ませます

 

ここでの「リリース」の対義語は「キープ」です。

キープは、ほとんどの場合「殺して持ち帰る」という意味で使われますが、

魚を生かしたまま持ち帰る装備を使う釣りでは、

ある一定時間キープして、検量後リリースするということも行なわれます。

 

特定の河川ではリリースが遊漁規則、

もしくはお願いとして漁協が推奨している場合以外では、

リリースするかキープするかは原則として釣り人の自由です。

しかし、今後の釣り場環境のことを考えるならば、

ぜひとも頭に入れておいていただきたい考え方です。

 

なぜリリース?

リリースする理由はいくつか考えられます。

 

1、釣り人の数に対して魚の数が少ない。

極端な話、今日殺したら明日釣る魚がいなくなってしまう、ということです。

殺すのは一瞬ですが、魚が大きく育つには何年もかかります。

内水面ではほとんどがこの状態だといってもよいかもしれません。

 

2、釣れた魚のサイズが小さい。

持ち帰って食べるには物足りないから逃す、ということですね。

 

 


釣るだけでなく、魚を維持することも考えなくてはいけない時代です

 

よいリリースとは

魚にベタベタ触らず、速やかにハリを外してすぐに水に返すということに尽きます。

さらに細かな注意点としては以下のようなことが考えられます。

 

1、魚はできるだけ水から上げない。

海外には「keepemwet」(Keep Them Wet/彼らを濡らしておけ)という

ハッシュタグがあるくらいで、釣れた魚の写真を撮るときも、

魚を水から出さないことが重要です。

 


写真を撮る場合でも、できるだけ魚を水から出さないように

 

2、魚に触る前には手を冷やしてから。

特に渓流魚は人間の体温よりずっと温度の低い環境で暮らしています。

いきなり熱い手で触れたら魚の皮膚が火傷状態になってしまい、

そこから病気になってしまうケースがあります。

したがって魚に触れる前に手を水につけて充分に冷やしましょう。

 

3、ハリがスムーズに外せない場合はイトを切る。

ハリが魚に飲み込まれてしまった時、無理に外すより、

ハリを口の中に残したままイトを切って逃がしたほうが

魚の生存率がずっと高まることが実験により明らかになっています。

ハリが刺さっていることよりも、人間にベタベタされるほうが

魚にとってダメージが大きいということになります。

ちなみに、口の中に残ったハリは自然に外れて体外へ排出されることがほとんどです。

 

4、逃す時は、魚が自分で泳ぎだすまで待つ。

ハリを外したら魚を水に戻しますが、

この時は泳ぎだすまで支えてあげます。弱った状態で流れに放り出してしまうと、

流されてひっくり返ったりしてしまいます。

ただ、これまでの動作が速やかに行なわれていれば、

待つまでもなく魚が勝手に逃げていくはずです。

 

 


リリースするなら、渓流魚だけでなく海の魚も注意点は同じです

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