ルアー釣りの世界に足を踏み入れると、多種多様なルアーがあることに驚かされます。
毎年釣り具メーカー各社から新製品のルアーが多く発売される一方で、過去に発売されたルアーは徐々に使う人が少なくなっていく気がします。
昔のルアーは釣れなくなったのでしょうか?
答えはNOです。
とくに古くに発売されて、現在も変わらず売れ続けているルアーは釣り場での実績が評価=釣れ続けていると言ってよいでしょう。
ではなぜ新しいルアーが次々に生み出されているかというと、既存のルアーがカバーできなかった状況に対応するものだったり、性能をブラッシュアップしたものだったりというケースが多くあるでしょう。
例えば、リールを巻いて4mまで潜るルアーしかなかったところ、5mまで潜るルアーができた。その結果、ターゲットが5mの水深に移動したときにも釣れるようになった、といったケースです。魚が4m以浅にいるときにはこれまでのルアーでも釣れるはずです。
また、アピールの質(大人しい動きにする、見た目を変えるなど)やプレゼンテーションの方法(潜行深度や飛距離のアップや、そのルアーが得意とするスピードで差別化したり)で既存品と違いを出しているルアーが発売される場合も多いです。これもいままでのルアーで釣れにくい状況をカバーする選択肢が増えたと言えるでしょう。
釣り場の状況は刻一刻と変化していくので、新しいルアーが効くときもあれば、昔からある定番品が威力を発揮する場面も生き続けているのです。
1950年代に原型となるモデルが発売されたログシリーズ。今も愛用者が多くいる名作だ