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オモリの役割と重さの決め方

2019年5月30日

ほとんどの釣りの仕掛けになくてはならない存在がオモリです。

ただの重りだと思われるかもしれませんが、

対象魚や仕掛けに合わせて実に多彩な形状のものが考案されてきました。

その第一の役割はエサを素早くねらう魚のいる水深まで届けること。

さらに、仕掛けを遠くに飛ばしたり、

流れのなかで仕掛けを安定させるためにもオモリが必要です。

オモリにはさまざまな種類があり、釣り方に応じて使い分けが必要です。

「ガン玉」や「ジンタン」は、割れ目に糸を挟み込んで仕掛けに固定するタイプ。

ウキ釣りによく使われます。

固定方法が簡単なので、ポイントごとの流れの速さに応じて重さの微調整が可能です。

 

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「中通しオモリ」は名前のとおり、オモリに糸を通す穴が空いているタイプ。

ブッコミ釣りやワームを使ったルアーフィッシングで出番が多いです。

魚がエサに食いついたときに糸の動きを邪魔しにくいので、

違和感なくハリまで食い込ませたいときに有利です。

 

「ナス型」「小田原型」などオモリの上部に糸を接続する輪っかがついているタイプは、

ドウヅキ仕掛けと呼ばれる、オモリをいちばん下にセットする仕掛けで活躍します。

堤防のサビキ釣りや沖釣りでポピュラーなタイプです。

オモリよりハリが上にある状態を作り出せるので、

エサを底から離した中層にキープすることができます。

 

「板オモリ」は、好きな長さにカットして、糸に巻きつけて使います。

ヘラブナ釣りのように浮力の微調整が必要な釣りに使われます。 

 

ではその重さはどのように選べばいいのでしょうか?

それは釣りのジャンルや場所によってさまざまで、ひと口で説明するのは難しいですが、

一例として、堤防からチョイ投げでシロギスや根魚などをねらうケースを考えてみましょう。

まず大前提として用意した釣り竿で無理なく扱える重さであること。

そして「オモリが底に着いた状態」をしっかりと感じとれる範囲内で、

軽めのものを使うのが基本です。

軽すぎると底まで沈められたとしても、

釣り糸に掛かっている水の抵抗によって

仕掛けがどのような状態にあるのかが手もとまで伝わってこないのです。

逆に重すぎるオモリでは、根掛かりが多発してしまいます。

この釣りの場合、具体的には5~10号前後が使いやすいと思います。

(号はオモリのサイズの単位で1号≒3.75g、4号≒15g)

なお、船釣りの場合は、その使うべきオモリのサイズが船宿によって決められています。

各釣り人がバラバラのオモリを使ってしまうと、

潮に対する仕掛けの流され具合が変わってしまうため、

お客さん同士で仕掛けが絡まりあってしまう「オマツリ」が多発します。

ほかのお客さんに迷惑をかけないよう、必ず従うようにしましょう。

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