釣りの仕掛けは、糸と糸をサルカンと呼ばれる金具を介して結ぶ場合がよくあります。
サルカンは別名ヨリモドシやスイベルなどとも呼ばれ、
糸を結ぶリングがふたつあり、それぞれが自由に回転するようにできています。
これは何のために使われるのでしょうか?
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答えは、糸がねじれないようにするためです。
釣りをしていると仕掛けを回収するときに
エサが回転して釣り糸がねじれて(よれて)しまうことが多発します。
こうなると糸にクセがついてしまったり絡まったりとトラブルの原因になってしまいます。
その状態ではアタリが伝わらなかったり、水の抵抗を受けてエサを意図通りに操れなかったりするので、
思った以上に釣果に悪影響があるのです。
サルカンは小さなパーツですが、これがあればその部分でねじれが解消されるので、
釣果を伸ばすうえでも重要な釣り具のひとつと言えるでしょう。
サルカンにはさまざまなバリエーションがあります。
◆スナップ付きサルカン
リングの先に、開閉できる金具「スナップ」がついているタイプ。
スナップを介してテンビンや仕掛けを接続することができます。
たとえば、リールからのミチイトの先にスナップ付きサルカンを結んでおいて、
釣り場で市販の仕掛けを取り付ければ、糸を結ぶ作業をせずに釣りを始めることができます。
投げ釣り、船釣り、堤防のサビキ釣りなどねらう魚種を問わず多くの釣り方で活躍しますが、
ウキ釣りでは出番が少ないです。
◆自動ハリス止め付きサルカン
片方のリングが、釣り糸を結ばずに接続できる「自動ハリス止め」になっているタイプ。
細長くなっている部分に釣り糸を挟み込むだけでOK。
糸と金具は、直角ではなく斜めに交わるように挟むと接点が多くなって切れにくくなります。
淡水のウキ釣りなど小型の魚をねらう釣り方で多く使われます。
◆ボールベアリング入りサルカン
回転部分にボールベアリングが入っていて、
高速で長時間回転し続ける用途に向いているタイプ。
ルアーなどの回転して魚を誘うパーツに接続されています。