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釣り糸の劣化の原因と交換目安

2020年2月28日

釣り糸は消耗品ですから、使っているうちに劣化が進んで強度に不安が出てきます。

ではリールに巻いている糸はどのタイミングで交換するのがいいのでしょうか?

それを考える前に糸が劣化する原因をおさらいしてみましょう。

釣り糸の種類によってそれぞれ程度の大小はありますが、

糸の強度に影響を与える主な要因は以下のものがあります。

傷つき
魚の歯や岩などに擦れて糸の表面に傷が入ってしまうもの


ファイト中に傷がついてしまったフロロカーボンライン

キンク
絡まったときなど糸が鋭い角度で折れ曲がり、クセがついてしまった状態をキンクといいます。傷と比べると目立ちにくいですがキンクしてしまった箇所は強度が低下してしまいます

吸水
ナイロン製の糸は素材が水分を吸ってしまう性質があり、これによって劣化が進んでしまいます

紫外線
紫外線に長時間晒されることによっても劣化が進んでしまいます

 

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ショッキングなことに、糸は使っていないときも劣化が進んでしまう場合があるのです。

これを考えると、極論は毎釣行前に巻き替えるのがベストということになりますが、

それはコスト的に現実的ではありません。

傷やキンクに関しては、ミチイトの中でも先端側(仕掛け側)に生じることが多いので、

こまめに糸を指でなぞってチェックして

表面がザラザラになっていたり引っ掛かりを感じたりしたら

その部分をカットして結びなおしましょう。


吸水や紫外線による劣化は新品をリールに巻いたときから始まっていると考えべきです。

ですから競技会などシビアに釣果を求められる(ミスが許されない)世界では

使用頻度にかかわらず「ナイロンなら2か月、フロロなら3か月」などと

期間を決めて巻き替えを行なっているという例もあります。

ですが一般的にはそこまで厳しく考えなくてもいいかもしれません。

普通に使っているなかでも、だんだん巻きグセや撚れがきつくなってきて

トラブルが起きやすくなってくるのがわかってきます。

ストレスを感じてきた時点で交換するのが快適に釣りをするうえでもいいと思います。

全体的に糸の表面の感触がツルツルからサラサラになってきたタイミングも、

コーティングがダメになってきた証拠なので巻き替えのいい目安です。


PEラインは経時劣化に強い


PEラインの場合はナイロンやフロロより経時劣化に強いので、

切れない限りはリールに巻きっぱなしという人も多いです。

ですが使っているうちにホツレや毛羽立ちが出てきて強度が損なわれます。

こうなってきたら交換がベターですが、

リールから糸を全部出して、反対側から再度巻き取ることで

劣化の少ない側を先端側にして経済的に使うことができます。

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