インターネットの魚釣り情報が充実し、ひとりでの釣りデビューがしやすくなった昨今、釣りの技術と同じように身に着けておきたいのが釣り場のマナーです。
今回は船釣りで乗合船を利用する際のマナーを前後編にわけて解説します。
◆シリーズ:釣り場のマナー
ゴミの処理について
あいさつは必ず実践
違法駐車はダメ絶対
遊漁券と渓流のマナー
釣り船のマナー/乗合船の受付から乗船まで
釣り船のマナー/乗合船の出船から釣りの最中
ルアー釣りのマナー
堤防釣りのマナー
根掛かってしまったルアーの回収のコツ
キャッチ&リリースについて
ブラックバスのキャッチ&リリースについて
ライフジャケットの重要性
まず、船釣りについて簡単に説明します。海の船釣りは代表的なスタイルが4つあります。
それは……
① マイボートでの釣り
② レンタルボートでの釣り
③ 乗合船での釣り
④ 仕立て船での釣り
このなかでももっとも気軽に楽しめるのが③の乗合船の釣り。
釣り船(遊漁船)を毎日出している船宿のお世話になるパターンです。
乗り合いスタイルなのでひとりでも乗船できますし、仲間と一緒に乗ってもOK。
ちなみに④の仕立て船は仲間内だけで船を貸し切りにするスタイルです。
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船宿によっては「アジ船」や「タチウオ船」、「マダイ船」などと
魚種ごとに異なる船を出しています。
釣りたい魚が決まっていれば、まずインターネットで検索してみましょう。
「東京湾 タチウオ」などと入力すればタチウオをねらえる船宿がいくつか出てくるはずです。
ウェブサイトの釣果情報などや出船場所をチェックして行く船宿を決めましょう。
予約のスタイルは船宿によって異なりますので、
初めて行く船宿の場合はまずは電話で詳細を聞くようにしましょう。
その場合、レンタル用品(釣具やライフジャケット)の有無や、
注意点もあわせて聞いておくといいでしょう。
■予約について
乗合船の釣りを楽しむ場合、前日までに電話で予約しておくと安心です。
なかには、予約なしで当日の朝受付をするだけでOKの船宿もあります。
始めて行く船宿の場合、
どのような予約システムなのかを電話で問い合わせておくとスムーズです。
予約はぎりぎりだと満船だったり、エサの確保が利かないこともあります。
また海況悪化が懸念される場合は前日夕方5時の天気予報発表後、船宿に再確認を(ウエブサイトはリアルタイム更新しない場合もあるので注意)。
ただし船宿は朝が早いので連絡は午後7時ごろまでに。
■出船1時間前には現地に到着
船宿到着後は、乗船カードの記入、用意がない人は救命胴衣や道具のレンタル、
料金支い、氷の手配、着替え&荷物の積み込みなど何かとあわただしく、
慣れないうちはあっという間に乗船時間になります。
あせって忘れ物もしがちです。
また船宿によっては「宿」がなく船着き場に現地集合というケースも。
ほとんどの場合、船宿のウエブサイトにアクセスが書いてあります。
自分自身と、他のお客に迷惑をかけないためにも、
初心者ほど時間に余裕をもって出かけましょう。
浦安吉野家は店舗で受付をしてから乗船場所へ移動するスタイルです
平塚港の庄三郎丸も店舗で受付をして乗船場所へ移動します。荷物は軽トラックに載せて運んでくれるので移動は楽ちんです
席決めや乗船名簿記入は船宿によって方法が異なるので事前もしくは当日に確認しましょう。初めての船宿へは早く行くのが無難です
庄三郎丸のコマセ船では受付時にオキアミとカードの引換券をもらい、別の場所で交換してもらう仕組みになっています
店頭で仕掛けや氷を売っている船宿も多い。多くの船宿でライフジャケットとタックルのレンタルを行なっているが必ず事前に確認しておきましょう
店内で乗船前後にご飯を食べられる船宿もあります
■ライフジャケットは必ず着よう
平成30年2月以降、法律によりすべての小型船舶の乗船者に、
国の安全基準に適合したライフジャケットの着用が義務付けられています。
レンタルの場合は必ず乗船前に船宿にお願いしたうえで正しく着用しましょう。
着用しないで乗船することはできません。
遊漁船に載る場合のライフジャケットは桜マーク入りでTYPE-Aのものを選びましょう。TYPE-Aは目立つ色で反射板と笛が付いており、7.5kg以上の浮力を備えています
ライフジャケットには首掛けタイプ(左)とウエストタイプがあります。首掛けタイプは首に重みがくるため頭痛の原因になる人もいますので、その場合はウエストタイプにするといいでしょう。自動膨張式のタイプは水を感知して自動で膨らむのが特徴です