ルアーには魚が普段エサにしている小魚や甲殻類を意識したデザインのものが多くあります。
見た目がリアルなほど魚もよく釣れそう! と思ってしまいがちなのですが、
そうでない場合がたくさんあるのがルアーフィッシングの面白いところ。
そこで今回はエサとは似ても似つかないルアーを紹介するので、
どんな要素が魚を引き付けるのかを考えてみましょう。
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◆5分で読める釣り入門 エリアトラウト(マスの釣り堀でルアー釣り)
◆釣り堀めぐり ルアーでバス釣りに挑戦
■スピナー
トラウト(マス)フィッシングで使われるルアー。金属板(ブレード)が水の抵抗を受けて本体の周りをグルグル回転します。このときの光の反射で魚を誘います。
■スピナーベイト
バスフィッシング用のルアー。これも上部のブレードが回転してバスを誘います。ハリの前方のワイヤーが障害物をブロックしてくれるので非常に根掛かりが少ないルアーです。
■ブレーデッドジグ(通称チャター系)
これも金属板が付けられたルアーですが、回転するのではなく左右へ高速振動してルアー全体を震わせてアピールします。そのときに出る音も魚の興味を引きます。
■メタルジグ
シルエットこそ小魚に似ていますが、ルアー全体が鉛など比重の大きな金属でできています。沈んでいくときに水の抵抗を受けてゆらゆら揺れたりジグザグにスライドしたりして、魚を刺激します。
これらはエサには似ていませんが、非常に実績のあるルアーたちです。
こうしてみると、ルアーはエサそのものの見た目や状態を再現しさえすれば
釣れるというものではなく、いかに魚の本能を刺激して
食いつきたいと思わせられるかが大事なのだとわかります。
理科の教科書には、繁殖期のイトヨに下半分を赤く塗った板を見せて
闘争行動を引き起こす実験が紹介されていますが、
ルアーフィッシングのターゲットになる魚にも、
それを見せられると思わずルアーに食いつきたくなるような
本能があると言えるのではないでしょうか。
その本能を刺激できれば必ずしも見た目がリアルでなくてもルアーになり得るのです。