ルアーには「重心移動システム搭載!」などとセールスポイントが強調されていることがあります。
重心移動とはどんなシステムでどんなメリットがあるのでしょうか?
関連記事をチェック!
◆釣りのトラブルシューティング&準備 バックラッシュ編
まず、ルアーフィッシングではルアーをいかに遠くまで投げられるかが永遠のテーマ。近年ではリールやタックルの進歩で、昔に比べて遠投がしやすくなりました。また、釣り人が自分の技術を磨いて遠くまで投げられるようになることもあります。
ミノーなど細長い形状のルアーには重心移動システムが備わったモデルが多い
こういったなるべく遠くまでルアーを飛ばしたいというテーマをルアーの側から解決するために生まれたのが重心移動システムです。
ポイントに向かって飛んでいくルアーは空気抵抗を受けるわけですが、キャスト時にルアーが回転してしまうと受ける抵抗が大きくなって飛距離が出ません。
そこで、ルアーの泳ぎを安定させるための内部ウエイトを、キャスト時はルアーのお尻のほうまで移動させてキャスト時の飛行姿勢を安定させるための仕組みが登場しました。これが重心移動です。重たい部分を先頭にして飛んでいくので回転せず飛距離が伸びる仕組みです。
着水したルアーを引いて、前傾姿勢になるとウエイトが本来の位置に戻って固定され、泳ぎを安定させる構造になっています。
何気なく使っているルアーに込められた先人の知恵を感じながら釣りをしてみてはいかがでしょう!?